2012年08月06日
米軍払い下げ品業者の仕入れの秘密公開!あるいはその悲哀
大げさなタイトルですが、そんな大した秘密ではありません。多分誰でも知っているレベル。
米軍払い下げ品はまとまったロットごとに競争入札で払い下げられます。
写真はイーグルのグレネードポーチのロットラベル。
この管理番号で政府に納品されたのは2978個で1個あたり18.43ドルだったことが分かる。
数年後に用済みとなって回収された物を分類して、納品番号に照らしてこのラベルがプリントされるらしい。

そうして回収されたり、何らかの理由で支給されなかった物を数百個に小分けした物が払い下げロットになる。
よほど儲かるんじゃないかと思う人がいるようですが、この業界で巨万の富を築いた人間はいないことから、そんなに上手い話では無いことが分かる。パッと見は未支給新品で落札してみたら下の方は全部中古だったとか、新品だが空けてみたらほとんど不良品なんてこともある。丁寧に書類にリジェクト品なんて書いてくれることは滅多にありません。何箱もあって、見本に開いてる1箱は表示と同じだが、残りは中身が全然違うという悲劇も…。AS IS なのでクレームの類は一切受け付けてくれません。ちなみに当社では輸送中に500キロ近いパレットが半分以上吹き飛んで無残に到着したこともある。千ドル以上分消えて運送会社が送ってきたのは最低補償の150ドルとかだった。それ以来重要物には全額保険をエクストラで付けています。アメリカンジョブの適当さは怒りを越えて感動するほどのこともあるが、そっちの逸話は山ほどあるのでまた別の機会に。海外に住んでいると日本人の平均レベルが世界的にどれほど優秀なのかを日々実感できます。
上記のイーグルグレネードポーチは当社サイトで7-9ドル程度の価格なので、落札価格やフォークリフトで運搬するパレット送料や何かを入れると大して儲からないことが分かる。遠隔地では人を雇って回収させたりする金も必要です。ちなみに政府は落札価格とは別に手数料も結構持っていく。3倍の27ドルで売れたら引退までにビルが建つかもしれないが、元が18ドルの物にそれは無理な話。
仕入れの別の方法としては同業の人間とつながり、いらない物や欲しい物を融通しあうことがある。正直ポーチ500個売り切るには10年かかるかもしれないので、半分誰かに売るのが得策。回収に行った現場で物々交換したり、そのうちつながりが増えると、複数の業者と在庫リストを交換もできる。古くからの業者だと今では出てこない物が眠っていたりもするので結構良い。値段が高くなりすぎて断念した物を近場の知り合いが落札していて、適度な分量を意外に安く調達できることもある。
そしてこうした業者は、毎月全米のどこかであるアーミーショーに出展して、少々値段を上げて個人に売っていたりもする。うちはそんな人員は無いのでそこまでしませんが。
最後に日本のアンティークや古着業者の方々が来るフリーマーケット仕入れもありますが、装備物に関しては労力の割りに報われないので行きません。衣類は安い場合もありますが、小口仕入れは倉庫直接訪問か電話で済む業者の方が気楽で良い。この担当者が有名な月1回のローズボールの蚤の市に行ったのは多分8年ぐらい前が最後です。日本人が沢山いましたが、今はどうなんでしょう。日本人バイヤーの数は大昔のビンテージ古着ブームが最高潮で、その後激減し、近年はそれなりに増えているらしいが…。
とりとめもないので、今回はこのへんで。
休業前の入荷はほぼ終了!!後は出荷して閉めるだけです。
夏季休業日程
日本語担当者の休暇と出張で以下の日程で通販業務休業となります。
通販サイト休業(注文受付停止)
8月10日~9月20日
8月9日までに受け付けた注文は休業前に発送します。
9月21日から受け付けた注文は9月25日から順次出荷します。
(注)上記日程は日本時間に基づく。米国時間ではありません。
1ヶ月以上の長期となります。ご不便をおかけしますがよろしくお願い致します。
米軍払い下げ品はまとまったロットごとに競争入札で払い下げられます。
写真はイーグルのグレネードポーチのロットラベル。
この管理番号で政府に納品されたのは2978個で1個あたり18.43ドルだったことが分かる。
数年後に用済みとなって回収された物を分類して、納品番号に照らしてこのラベルがプリントされるらしい。

そうして回収されたり、何らかの理由で支給されなかった物を数百個に小分けした物が払い下げロットになる。
よほど儲かるんじゃないかと思う人がいるようですが、この業界で巨万の富を築いた人間はいないことから、そんなに上手い話では無いことが分かる。パッと見は未支給新品で落札してみたら下の方は全部中古だったとか、新品だが空けてみたらほとんど不良品なんてこともある。丁寧に書類にリジェクト品なんて書いてくれることは滅多にありません。何箱もあって、見本に開いてる1箱は表示と同じだが、残りは中身が全然違うという悲劇も…。AS IS なのでクレームの類は一切受け付けてくれません。ちなみに当社では輸送中に500キロ近いパレットが半分以上吹き飛んで無残に到着したこともある。千ドル以上分消えて運送会社が送ってきたのは最低補償の150ドルとかだった。それ以来重要物には全額保険をエクストラで付けています。アメリカンジョブの適当さは怒りを越えて感動するほどのこともあるが、そっちの逸話は山ほどあるのでまた別の機会に。海外に住んでいると日本人の平均レベルが世界的にどれほど優秀なのかを日々実感できます。
上記のイーグルグレネードポーチは当社サイトで7-9ドル程度の価格なので、落札価格やフォークリフトで運搬するパレット送料や何かを入れると大して儲からないことが分かる。遠隔地では人を雇って回収させたりする金も必要です。ちなみに政府は落札価格とは別に手数料も結構持っていく。3倍の27ドルで売れたら引退までにビルが建つかもしれないが、元が18ドルの物にそれは無理な話。
仕入れの別の方法としては同業の人間とつながり、いらない物や欲しい物を融通しあうことがある。正直ポーチ500個売り切るには10年かかるかもしれないので、半分誰かに売るのが得策。回収に行った現場で物々交換したり、そのうちつながりが増えると、複数の業者と在庫リストを交換もできる。古くからの業者だと今では出てこない物が眠っていたりもするので結構良い。値段が高くなりすぎて断念した物を近場の知り合いが落札していて、適度な分量を意外に安く調達できることもある。
そしてこうした業者は、毎月全米のどこかであるアーミーショーに出展して、少々値段を上げて個人に売っていたりもする。うちはそんな人員は無いのでそこまでしませんが。
最後に日本のアンティークや古着業者の方々が来るフリーマーケット仕入れもありますが、装備物に関しては労力の割りに報われないので行きません。衣類は安い場合もありますが、小口仕入れは倉庫直接訪問か電話で済む業者の方が気楽で良い。この担当者が有名な月1回のローズボールの蚤の市に行ったのは多分8年ぐらい前が最後です。日本人が沢山いましたが、今はどうなんでしょう。日本人バイヤーの数は大昔のビンテージ古着ブームが最高潮で、その後激減し、近年はそれなりに増えているらしいが…。
とりとめもないので、今回はこのへんで。
休業前の入荷はほぼ終了!!後は出荷して閉めるだけです。
夏季休業日程
日本語担当者の休暇と出張で以下の日程で通販業務休業となります。
通販サイト休業(注文受付停止)
8月10日~9月20日
8月9日までに受け付けた注文は休業前に発送します。
9月21日から受け付けた注文は9月25日から順次出荷します。
(注)上記日程は日本時間に基づく。米国時間ではありません。
1ヶ月以上の長期となります。ご不便をおかけしますがよろしくお願い致します。